フランシス・ベーコン『ニュー・アトランティス』
- 作者: ベーコン,川西進
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2003/12/16
- メディア: 文庫
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以前、途中までしか読んでいなかったと思ったら、おそらく最後まで読んでいた。
未完で終わっていることもあり、「サロモンの家」の構想も箇条書きで中途半端な感が否めないが、学士院の設立など、当時の影響は大きかったらしい。
「ベンサレムの国」の詳しい設計もわずかにしか伺い知れないが、モアの『ユートピア』とは結構違うという印象。モアの描いた国は、金が卑しいものとされていたが、ベンサレムの国ではそういった価値の転倒は見られない。また、キリスト教が深く信仰されているというのが特徴的。