ピエール・ブルデュー『ディスタンクシオンⅠ――社会的判断力批判』

趣味、しぐさ、料理、服装、スポーツ、友人関係、結婚、といった一見個人的なものと思われるこれらのものに、いかに階級の原理が働いているかということを論じた本。

南仏の小さな農村に生まれて、高等師範学校に進学、後にコレージュ・ド・フランスの教授になったブルデューが感じた、フランス社会の見えない階級構造は、並々ならぬものだったのだろうな、と思った。