アンソニー・ギデンズ『モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会』
モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会
- 作者: アンソニー・ギデンズ,秋吉美都,安藤太郎,筒井淳也
- 出版社/メーカー: ハーベスト社
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
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『近代とはいかなる時代か?』、『親密性の変容』に続いて3冊目。(『社会学』は全部は読んでいない)
http://d.hatena.ne.jp/state0610/20080831/p1
http://d.hatena.ne.jp/state0610/20090810/p2
ライフ・ポリティクスの話はもっと中心的に展開されているのかと思っていたら、最後にちょこっとだった。
それなりに面白く、かつ読んでおくべき文献だとは思うが、近年の社会学がアイデンティティの問題にこだわりすぎている気がするのは、少し不満。これはエスピン−アンデルセンが『ポスト工業経済の社会的基礎』で批判していたことでもあるけれど。
また、解説でも書かれていたが、やや引用している研究の解釈が恣意的に思えるのがところどころあった。何でもかんでも再帰性で捉えすぎなんじゃないかと。