Notes on Social Measurement: Historical and Critical
- 作者: Otis Dudley Duncan
- 出版社/メーカー: Russell Sage Foundation
- 発売日: 1984/05
- メディア: ハードカバー
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As I have already noted, there is a large overlap of the social sciences and the population sciences: we deal with smaller or larger numbers of intrinsically variable, more or less autonomous units. One consequence is that we look―we should look to demography in somewhat the same way(if the analogy be not too strained) that physics looks to geometry. Many social scientists have little appreciation of the generality of demographic models, which can be put to use in a variety of problems, including ones in which the units of the population are groups, organizations, social relationships, and the like, and not necessarily human individuals.
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Duncan先生曰く、
物理学における測定でさえ様々な誤差は避けることができない。ただし理論物理学者の場合には、一貫した測定と基準の体系を有している。社会科学にはこうした体系というものは(可能性としては経済学を除いて)存在しない。
社会学における測定は、心理物理学、心理統計学、経済学などの道具に頼ってきたが、これは人口科学としての特徴を持つ社会学に適したものとは言えない。時には、不適切な尺度の教義に固執することで、問題をさらに悪化させてきた。Stevensによる「名義尺度」の分類と、彼の計数(counting)への過小評価は、人口学者から見れば有害な結果をもたらした。Stevensの理論には、人口学では中心的な役割をなす確率尺度が位置づけられない。
社会測定の技術を改善するため、また数量化の役割を理解するために、「測定の社会学」が必要である。そのためには、社会測定を含む歴史計量学の拡張の方法が必要になる。なぜならば、社会測定のルーツは社会過程そのものの中に存在するからである。
測定誤差と確率的な挙動だけではなく、個人間の固有の分散に注目することが必要である。