OECD諸国の高等教育費支出の内訳

 

  • OECDEducation at a Glanceの一環として収集されている高等教育費支出の内訳データですが、Public/Privateの区別だけではなく、さらにPrivateの中で"Household"と"Other private entities"が区別して集計されているということを知りました。2012年頃から集計されている国の数が大きく増えているので、自分が知らなかっただけで結構前からのことのようでした。
  •  "Household"は学生と家族による負担、"Other private entities"は民間企業、非営利企業(宗教団体、慈善団体、労働団体)による負担ということでした。
  • たとえば、日本よりアメリカではOther private entitiesの値が大きいのは何となくそうかなという気はしますが、日本も全体支出の中で15%くらいがこのOther private entitiesになっているんですね(2018年)。結構大きいように感じましたが、どのようなものが具体的に集計されているのでしょうか。国別のAnnexを見ても詳しくは書いていませんでした。
  • Education at a GlanceのMethodologyの欄を見ると、"While public loan payments are taken into account, loan repayments from private individuals are not, and so the private contribution to education costs may be under-represented."という記述があったので、たとえば日本学生支援機構の貸与型奨学金は集計されていないという感じでしょうか。