- 作者: Anthony Giddens
- 出版社/メーカー: Polity Pr
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Anthony Giddens, 2006, Sociology 5th edition, Polity Press, Chapter Fifteen "The Media," pp. 582-633
インターネットの出現による他のマスメディアとの関係、社会の変化の話が多かった。
日本においても、インターネットが及ぼす影響が今後どうなってゆくかということは気になるところだ。
電通が発表している日本の広告費によれば、2006年にインターネットは雑誌を抜き去り、今なお急成長をしている。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2008/pdf/2008008-0220.pdf
しかもここで重要なのは、広告費の総額はさほど増加していないのに対して、インターネット広告費が大幅に増加してきていることだ。
すなわち、限られたパイを各マスメディアが取り合うという構造がここにはある。既存マスメディアは今後どのようにして、収入源を確保してゆくかということが大きな問題となってくるわけだ。
先日、大手新聞社の記者の方(入社10年目ほど)と話す機会があったが、新聞を取り巻く状況はやはり明るくないらしい。
特に新聞は団塊の世代を主な購読者としており、若い世代をいかに取り込んでゆくかということに試行錯誤しているということだ。
活字メディアの需要はなくならないにしても、人員削減を含めた事業再編を余儀なくされてゆくことは確かだと思う。どのように既存マスメディアが「持続可能」な事業を行ってゆくのか注目したい。